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藤井研究室を
みる・訪ねる
藤井研究室は独立してまだ3年目(2024年9月現在)、現・学部4年生の第2期メンバーの人数と積極性を頼りにして、本格的な活動を始めたばかりです。研究室の活動や雰囲気づくりは学生・大学院生たちの個性・コミュニケーションを主体にしており、藤井自身に強いリーダーシップやカリスマ性があるわけではありません。
藤井研究室に入るとどんなことをするか、どんな考えや姿勢で指導にあたっているか、どのように研究に取り組めばよいか、どんな学生・大学院生に来てほしいか、などを、ここでは書いてみます。また、本学部での研究室への配属方法や、他大学からの進学に関しても触れておきます。
もし藤井研究室に興味を持ってくれた人がいたら、よかったら訪問してください。不在の場合もあるので、できればあらかじめ連絡をくれると嬉しいです。将来の進学先候補として検討してくれる高校生・中学生の訪問や相談も歓迎します。
藤井研究室の
活動スケジュール
【定例ゼミ】※年度によって変わる場合があります
毎週 火曜日10:30~12:00(主に考古学・中国)
金曜日10:30~12:00(主に博物館学)
【その他】 随時、有志メンバーで集合あり
プロジェクト研究、美術館展示活動など
研究テーマの決め方
テーマをどのように決めて研究に取り組んでいくかに関しては、
藤井研究室では主に下記の3つのような進め方をしています。
決めかた その①
藤井の研究分野や、藤井が学内外で関わっている事業・研究の中から、研究テーマを考える
藤井が開拓した、あるいは知見のある研究テーマや、すでに学界・業界内で周知であったり、研究室外の専門家や企業が必要性を示したりしている研究テーマです。そのため、その研究が有意義であることが先にわかっており、研究方法の見通しが立てやすいです。
また、藤井も積極的に指導やアドバイスなどをしやすく、藤井とともに調査・研究活動や学外発表をする機会を多く提供できます。
決めかた その②
自分のやりたいことを持ち込んで研究テーマにする
考古学や博物館学もその研究範囲は幅広いです。また、興味の対象や問題意識は各人それぞれ
であるため、斬新なアイデアや、実現可能かどうかわからないテーマもあるかもしれません。もともと自分がやりたかったことを持ち込んでいただいてかまいません。
やりたいことはあっても、あまり具体的でない場合や、研究という形のイメージができていない場合もあるでしょう。それらの場合は、研究として成立するテーマになるよう藤井がサポートをします。
ただし、テーマによっては、藤井の専門性から離れた内容である場合、藤井がそのテーマの詳細な知識や研究動向、文献などに詳しくないこともあり得ます。藤井は学問的研究の思考や進め方に関して指導しますが、テクニカルな面では教員の強力な指導を得られない覚悟をして研究テーマを選んでください。
決めかた その③
やりたいことをコミュニケーションの中で見つけて研究テーマにしていく
ゼミでの報告とそれに対するフィードバックを繰り返すことを通して、興味のタネを見つけてそれをいろいろな方向に伸ばしたりカットしたり、あるいはそれをやり直したりしながら、自分のやりたいことの解像度を高めていきます。
少し時間はかかる可能性はありますが、試行錯誤の繰り返しで、取り組む姿勢次第ではその過程で自分の視野を広げられるメリットもあります。ある意味で、もっとも学問的探究らしいやり方ともいえます。おそらく圧倒的多数の学生がこのパターンになることが多いです。
どのやり方が良いというのはありません。どんなやり方で研究テーマを決めても、熱意をもって取り組むことで、充実感と多くの知の広がりを得ることができるはずです。
藤井はあらゆるテーマに対応できるわけではありませんが、藤井ゼミで勉強したいと思ってくれたからには、対応できるやり方を考えてサポートします。たとえば、基本的に自分の好きな方面の研究で、そこに藤井の専門分野や研究手法を絡めるというアプローチも可能です。
藤井研究室の
考 え方と環境
藤井研究室に限ったことではありませんが、本学部は1つの研究室に担当教員1名という体制になっています。もちろん、教員数は、「考古学」であれば2名とか、「ミュージアム・キュレーション」であれば4名というように、少し専門領域の幅を広げて見れば複数の教員がいます。しかし、各学生・院生が正式に所属する研究室は1つだけ、主指導教員は1人だけなので、限られたマンパワーと時間の中で研究をしなければなりません。そのため、多くの教員にとって、各学生に指導や対応を行き届きやすくするために、指導する学生数は少ない方が望ましいです。
しかしながら、藤井の考え方では、ゼミや研究分野に関心を持ってくれた人はできるだけ受け入れたいとおもっています。ですから、おおざっぱでもぼんやりでもかまいませんので、自分が興味のあることや方向性などをもって、訪問してきてください。自分の意思が無く、教員が何か研究や実践活動の機会を与えてくれることを待っている、というタイプの学生は、藤井研究室には向いていないかもしれません。教員と学生が一緒に考え、開拓していく、というのが藤井研究室の方針です。
藤井研究室の学生
藤井研究室は「キュレーション」分野に属しています。
しかし、ゼミ生は、「キュレーション」分野の学生だけでなく、「フィールドデザイン」分野から移ってきた人、「地域コンテンツデザイン」分野の研究をする人などがいます。また、他の先生の研究室に所属しているけれども、興味があるので藤井研究室にサブゼミとして出入りしているという人もいます。このように、さまざまな分野や関心の学生が藤井研究室の活動に参加していることは、ちょっとした特色だと思っています。
また、例年1~4件ほど、藤井研究室に進学したいという海外の学生からの相談があり、そのうちだいたい1~2人を実際に受け入れています。今のところすべて中国からの相談ですが、今後もコンスタントに外国人メンバーが入ってきそうな見通しです。中華圏を中心とする国際的な環境があり、同じような分野に興味をもつ海外出身の友人をつくれることも、藤井研究室の特徴です。
研究室配属の流れ
本学部では、2年生進級時に分野選択を、3年生進級時にゼミ選択をします。本学部の「分野」と「ゼミ」はそれぞれ、他大学の「学科」と「専攻(研究室)」にだいたい相当するイメージだと思ってもらうといいです。
分野は「フィールドデザイン」「キュレーション」「地域コンテンツデザイン」の3分野があります。2年生進級時に自分の希望分野をこの中から第1希望・第2希望まで選択します。「地域コンテンツデザイン」分野は希望者数のわりに定員が少ないため、成績と研究内容をもとに選考がおこなわれるのが例年の通例になっています。選考で落選した人は、第2希望の分野に進級することになります。
藤井研究室に入っていただくには、この2年生進級時の分野選択で「キュレーション」分野を選択してもらうのがいちばんいいです。3年生進級時のゼミ選択のときに他の分野から藤井研究室を希望してきても全く問題ありませんし、実際にそういう人は少なからずいます。ただ、研究活動の連続性やミュージアムの基礎を身に着ける面では、2年生から「キュレーション」分野に所属してくれた方がいいです。
とはいえ、ゼミ・研究室・指導教員の選択に直結するのは3年生進級時のゼミ選択です。このときに「藤井ゼミ」を選んでください。2年生のときの所属分野とは関係なく選択できます。ゼミ選択のときには、関心のあるゼミの教員と、日時の約束をしたうえで教員の研究室を訪問して面談をする必要があります。このときに、どんなことに興味があるのか、どんなことをやりたいのか、その教員が対応可能なテーマかなどを、よく話し合ってください。藤井研究室では、博物館学・考古学そのものでなくても、ミュージアムや文化遺産・地域文化資源と関係する内容で卒業研究を進めたいということであれば、面談での相談次第で受け入れることができます。
博物館学、中国考古学、中国の歴史・文化史、地域の文化資源・歴史遺産あたりが藤井が指導できる範囲ですが、みなさんの独自の発想があるかもしれませんので、まずは話をしてみることがいちばんだと思っています。詳しく話をしてみたい、質問や相談をしてみたい、と思ってくれたら、遠慮なく訪ねてきてください。